美味しいラーメン屋さん
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近所に評判のラーメン屋がある。店主は気さくな人で、よく餃子をサービスしてくれた。
「マスター、今度彼女連れてくるね!」
「えぇ!?もっといい店に行けよ!」
「いや、どうしてもここのラーメンを食べて欲しいんだよ!」
「それは嬉しいけどよ…」
3日後、俺は彼女を連れていった。
「ラーメン2つ!」
「…あいよ!」
「ディナーがラーメンって」
不満げな彼女を、俺はどうすることもできなかった。
「お待たせいたしました」
カウンターには醤油ラーメンとボロネーゼ、食後には杏仁豆腐とジェラートが運ばれた。彼女は驚き喜んで、絶対また来ると宣言し上機嫌で帰って行った。
「高級志向の方はこんなボロ店、味が良くても気にいらない。まずは店を好きになってもらわないと。彼女がうちのラーメンを食べたいと言ってくれるまで、通うこったな」
店主は豪快に笑うと、今日も餃子をサービスしてくれた。
「マスター、今度彼女連れてくるね!」
「えぇ!?もっといい店に行けよ!」
「いや、どうしてもここのラーメンを食べて欲しいんだよ!」
「それは嬉しいけどよ…」
3日後、俺は彼女を連れていった。
「ラーメン2つ!」
「…あいよ!」
「ディナーがラーメンって」
不満げな彼女を、俺はどうすることもできなかった。
「お待たせいたしました」
カウンターには醤油ラーメンとボロネーゼ、食後には杏仁豆腐とジェラートが運ばれた。彼女は驚き喜んで、絶対また来ると宣言し上機嫌で帰って行った。
「高級志向の方はこんなボロ店、味が良くても気にいらない。まずは店を好きになってもらわないと。彼女がうちのラーメンを食べたいと言ってくれるまで、通うこったな」
店主は豪快に笑うと、今日も餃子をサービスしてくれた。
その他
公開:20/02/29 05:32
むかし話、おとぎ話が小さい頃から大好きです。
誰かの目に留まるような物語が書けるように頑張ります!
コメントや☆をつけてくださる方、本当にありがとうございます。嬉しいなぁ、幸せだなぁと心から思いますm(_ _)m
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