不可視の仕事
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七つの海のどこかに、基地がある。その基地は元々、海洋生物の研究をするための潜水艇だった。あるとき、誤るはずのないルートから外れ、深海に迷い込んだ。研究員は見たこともないような海洋生物と出会い、意思疎通を試みたり、スケッチに描いたりし、観察を続けた。しかし潜水艇を浮上させる動力に障害が起きていることがわかり、その後食料が底をつくと、研究員たちは命を諦めた。
皆みるみるやせ細っていったが、食べ物を食べていないのに、元気は有り余る。何年経っても、死ぬ研究員は1人もいない。呪われているのか、守られているのか。彼らはあるときから別の研究をするようになった。海は彼らを不死身にした、その命を無駄にすることなく、海の秩序を守る研究をしようと。
彼らは今なお海底にいる。そして、海の秩序を守るために働く。私たちも感謝しなければならない。海の幸も、魚の数を把握した彼らが世界に割り振ってくれているのだから。
皆みるみるやせ細っていったが、食べ物を食べていないのに、元気は有り余る。何年経っても、死ぬ研究員は1人もいない。呪われているのか、守られているのか。彼らはあるときから別の研究をするようになった。海は彼らを不死身にした、その命を無駄にすることなく、海の秩序を守る研究をしようと。
彼らは今なお海底にいる。そして、海の秩序を守るために働く。私たちも感謝しなければならない。海の幸も、魚の数を把握した彼らが世界に割り振ってくれているのだから。
その他
公開:20/02/27 18:09
むかし話、おとぎ話が小さい頃から大好きです。
誰かの目に留まるような物語が書けるように頑張ります!
コメントや☆をつけてくださる方、本当にありがとうございます。嬉しいなぁ、幸せだなぁと心から思いますm(_ _)m
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