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心地いい気温にうとうとしていると視界の端に強い光が差し込んだ。
「うぅ、う、え?もうこんな時間?」
私は午後の微睡みに耐えきれず眠っていたようで窓から差し込む夕陽で目を覚ました。
夕焼けに染まる空が美しい。直視できぬほど眩しくて視線を反らした。


反らした視線は左手の薬指に。
「はぁ」
思わずため息が漏れた。
「さ、夕飯の買い出しでも行くかな」


光を拒絶するようにカーテンを閉めた。

自然と指輪の跡を擦っていた。
その他
公開:20/02/24 14:59

鳴平伝八

なりひらでんぱち
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