働け、司令塔!

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「おい、処理係!どうなってる!」
「はっきり言って意味不明です」
「はあ!?じゃあ記録係は!」
「過去の記録を遡っても、これといって…」
「なんだなんだ記録係もか!?どうすんだよ!みんなで力を合わせないと!王が死んじまうぞ!」
「リーダー!」
「なんだよ、ココロ部隊。お前らは正確な判断が下せない。ひっこめ!」
「いや、今回は我々ココロ部隊にしかわからない問題かもしれません」
「なに?」
「先日、我が王はあの女性の頭を撫でました」
「それがなんだ。記録上、正しい行動だろう」
「いや、きっとあの女性はそれが嫌だったのでしょう。全ての女性が喜ぶ行動ではないのですよ。これは記録や統計では判断できません」
「えっ…で、では!指よ、打て!」

『この前は馴れ馴れしくしてごめんね』

1時間後

『別に平気!付き合ってもないのにびっくりしただけ!笑』

「…リーダー」
「…王はまた一歩大人になられたぞ」
ファンタジー
公開:20/02/26 02:59

みみ

むかし話、おとぎ話が小さい頃から大好きです。
誰かの目に留まるような物語が書けるように頑張ります!

コメントや☆をつけてくださる方、本当にありがとうございます。嬉しいなぁ、幸せだなぁと心から思いますm(_ _)m

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