ファンタスティック・プラネット 7

2
4

 私は天才発明家だ。惑星の最高権力に処刑されたが、牢獄のなかで異空間転移装置を発明した。私は地球に飛んだ。たこ八郎、ビートたけしを経ていまはヒクソン・グレイシーに寄生している。私は私を処刑した最高権力に復讐をするのだ。しかし追手はすぐそこにまで来ていたーーー。


「お久しぶりですね、【   】さん」
「ーーー私のもとの名を知っているとは…… 貴様は追手だな」
「ふふ…… いまはこの日本人の男に私も寄生しているんです」
「高田延彦か」
「今度のPRIDE.1、楽しみにしていますよ。ーーー再起不能になるまで叩き潰してあげます」
「待て。寄生先の地球人同士で闘っても意味なくないか?」
「ーーー私は格闘技マニアなんですよ……」


 なんか変なやつが追手で来たな。しかしヒクソン・グレイシーは私と同調しやすかった。ヨガや食事法でスピリットと肉体が研ぎ澄まされているせいかもしれないーーー。
SF
公開:20/02/25 23:06
更新:20/02/25 23:09

千億アルマ( Tokyo, Japan )

ショートショートは、短い小説ではなく、読解可能性を最小単位へ圧縮した記録媒体である。本アーカイブは作品を保存することを目的としない。保存されるのは、読者との接触によって意味が生成・変容する条件そのものである。ジャンルは分類ではなく読解の副産物であり、一篇はSFにも日常にも寓話にもなり得る。物語とは完成された構造ではなく、読むという行為のたびに更新される暫定的な現象である。ゆえに作者は創作者ではなく観測者であり、アーカイブとは物語の集積ではなく、物語が発生し続ける可能性を保持するための実験的装置として位置づけられる。長すぎるだろ、これ。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容