ナゾナゾに挑戦する和子おばさん
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和子おばさんは涙もろい。だからテレビドラマは絶対に見ないし、読書もしない。平穏な毎日が一番なのだ。
でも、それってちょっと退屈なんじゃない? と私は思う。だから和子おばさんが平和に楽しめるもの、何かないかな…。
「ねえ、おばさん。ゾウが中に入っている家電製品ってなーんだ」
「そんなモノあるのかい?」
「ナゾナゾだよ。正解はね、冷ゾウ庫! フフ」
和子おばさんは、途方に暮れたように虚空を見つめた。
「…地球温暖化のせいだよ。みんな、人間の都合なんだ」
「おばさん、ナゾナゾだってば!」
「象吉が何をしたっていうのさ。勝手に街に連れてこられて、サーカスで人間の見世物にされて…」
「…おばさん?」
「あら、私ったらまた。ごめんなさい…」
おばさんはハンカチで涙を上品に拭い、窓の外に目を細めた。やがて奥歯をかみしめる。
「思い出すねえ! サバンナのあの燃え立つような夕日が、懐かしいねえ!」
でも、それってちょっと退屈なんじゃない? と私は思う。だから和子おばさんが平和に楽しめるもの、何かないかな…。
「ねえ、おばさん。ゾウが中に入っている家電製品ってなーんだ」
「そんなモノあるのかい?」
「ナゾナゾだよ。正解はね、冷ゾウ庫! フフ」
和子おばさんは、途方に暮れたように虚空を見つめた。
「…地球温暖化のせいだよ。みんな、人間の都合なんだ」
「おばさん、ナゾナゾだってば!」
「象吉が何をしたっていうのさ。勝手に街に連れてこられて、サーカスで人間の見世物にされて…」
「…おばさん?」
「あら、私ったらまた。ごめんなさい…」
おばさんはハンカチで涙を上品に拭い、窓の外に目を細めた。やがて奥歯をかみしめる。
「思い出すねえ! サバンナのあの燃え立つような夕日が、懐かしいねえ!」
公開:20/02/23 20:15
和子おばさん
ナゾナゾ
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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