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「密室殺人の犯人は、この中にいる!」
探偵の言葉に、皆はざわめいた。
「ちょっと待て。まだ何も起きていないじゃないか」
「いえ、起こるんです。タイトルが『密室殺人』ですからね」
「そして犯人は、綾鷹寺さん。あなただ」
「な、なぜ私だと?」
「あなたはチョイ役なのに、妙に大御所だからですよ」
「くそう!」
「でも、密室の件はどう説明する?」
「それは」探偵は綾鷹寺を指差す。「ポケットか鞄などに入っているはずだ」
「私が持っているのは、この一方を鍵に通し、もう一方をカーテンレールに通すことで、外からかけた鍵を被害者の近くに置くことができる糸くずだけだ!」
「そう。あなたは、糸の一方を鍵に通し、もう一方をカーテンレールに通すことで、外からかけた鍵を被害者の近くに置いた」
「なぜ分かった!」
「ロジカル、つまり推理ですよ」
彼の名はロジカル探偵。
基本的に、同じ現場には二度と呼ばれない。
探偵の言葉に、皆はざわめいた。
「ちょっと待て。まだ何も起きていないじゃないか」
「いえ、起こるんです。タイトルが『密室殺人』ですからね」
「そして犯人は、綾鷹寺さん。あなただ」
「な、なぜ私だと?」
「あなたはチョイ役なのに、妙に大御所だからですよ」
「くそう!」
「でも、密室の件はどう説明する?」
「それは」探偵は綾鷹寺を指差す。「ポケットか鞄などに入っているはずだ」
「私が持っているのは、この一方を鍵に通し、もう一方をカーテンレールに通すことで、外からかけた鍵を被害者の近くに置くことができる糸くずだけだ!」
「そう。あなたは、糸の一方を鍵に通し、もう一方をカーテンレールに通すことで、外からかけた鍵を被害者の近くに置いた」
「なぜ分かった!」
「ロジカル、つまり推理ですよ」
彼の名はロジカル探偵。
基本的に、同じ現場には二度と呼ばれない。
ミステリー・推理
公開:20/02/23 11:57
おっさんになりましたが、夢は追い続けます
「小説は短く、人生は永く」
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