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目を醒ますと天井だけがあった。所々に謎の染みが迷彩のように広がっている。
俺は床に横たわっているようだった。背中が冷たく濡れている。体温を奪われていくのが分かる。力が入らない、身体が動かない。
眼球が映す汚い迷彩模様だけが、いま俺が知ることのできる世界の全てだ。
何があったのか思い出せない。
助けを呼ぼうにも掠れた喘ぎ声しか出ない。
俺はこの部屋の住人ではない。
ある女の部屋だ。
その女とは近くのバーで出会った。
とびきりの美人で、一目惚れだった。
しかし、いくら口説いても振り向いて貰えず、後をつけてここに辿り着いた。彼女らしくない汚い部屋だと思った。鍵は開いていた。
部屋の前で逡巡していると、中から男の怒鳴り声が響いた。そして静かになった。
俺は彼女が心配になって部屋に入った。
床には血塗れの男が転がっていた。
「あんたストーカー?」
彼女の声が聞こえて、視界は暗転した。
俺は床に横たわっているようだった。背中が冷たく濡れている。体温を奪われていくのが分かる。力が入らない、身体が動かない。
眼球が映す汚い迷彩模様だけが、いま俺が知ることのできる世界の全てだ。
何があったのか思い出せない。
助けを呼ぼうにも掠れた喘ぎ声しか出ない。
俺はこの部屋の住人ではない。
ある女の部屋だ。
その女とは近くのバーで出会った。
とびきりの美人で、一目惚れだった。
しかし、いくら口説いても振り向いて貰えず、後をつけてここに辿り着いた。彼女らしくない汚い部屋だと思った。鍵は開いていた。
部屋の前で逡巡していると、中から男の怒鳴り声が響いた。そして静かになった。
俺は彼女が心配になって部屋に入った。
床には血塗れの男が転がっていた。
「あんたストーカー?」
彼女の声が聞こえて、視界は暗転した。
ホラー
公開:20/02/24 08:06
更新:20/08/23 00:09
更新:20/08/23 00:09
じーじーるーすたー。
メールとかLINEとか、個人に対して文章でのやりとりが苦手なので、コメントを残すのも苦手です。なので☆だけ押してます。
コメントいただくのはめちゃくちゃ嬉しいんですが、返信も苦手なので諦めることがあります。
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