新人の女の子 前編
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小さいデザイン事務所。
デザイナーが20名ほど。
僕はまだ23で童貞だった。
一番下っ端なので、
雑用係をやらされた。
水槽の魚に餌をやる、コーヒーメーカーのフィルターの補充、灰皿の交換、コピー機の紙の補充。
2連泊して仕事が終わらないこともあった。とにかく辛かった。
1年経った頃、同期の後輩という女の子が入ってきた。新卒らしい。岡山の大学を卒業したてで上京して来た。背小さくて髪が長い。かわいらしい娘だった。
さして興味もなかった。
雑用係の仕事を教えることになり、一緒に買い物に出たりしていくうちに仲良くなった。そのうち、一日に一回は必ず僕の席に来て、ちょっかい出しにきた。ウサギの形に切り抜いたメモ帳を置いていくようになった。最初は「好きな食べ物はなんですか?」とかだった。ある日、「0902615**14寂しいからかけてね♡」と書かれていた。それからは毎日仕事終わりに電話した。
デザイナーが20名ほど。
僕はまだ23で童貞だった。
一番下っ端なので、
雑用係をやらされた。
水槽の魚に餌をやる、コーヒーメーカーのフィルターの補充、灰皿の交換、コピー機の紙の補充。
2連泊して仕事が終わらないこともあった。とにかく辛かった。
1年経った頃、同期の後輩という女の子が入ってきた。新卒らしい。岡山の大学を卒業したてで上京して来た。背小さくて髪が長い。かわいらしい娘だった。
さして興味もなかった。
雑用係の仕事を教えることになり、一緒に買い物に出たりしていくうちに仲良くなった。そのうち、一日に一回は必ず僕の席に来て、ちょっかい出しにきた。ウサギの形に切り抜いたメモ帳を置いていくようになった。最初は「好きな食べ物はなんですか?」とかだった。ある日、「0902615**14寂しいからかけてね♡」と書かれていた。それからは毎日仕事終わりに電話した。
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公開:20/02/23 09:38
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