時計のつぶやき
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ここはとある街の老舗時計店。
店内を見渡してみるとアンティークから最新の時計まで所狭しと壁やショーケースに展示されている。
ある日、その中の腕時計がこんな事を呟いた。
「さっき来た少女は何故泣いていたのだろう」
鳩時計は「ポッポ、ポッポ」と言った。
「バカッ、別にあの少女に惚れている訳じゃないさ。ただ、なんとなく気になるんだ」
目覚まし時計は「ジリリ」と言った。
「えっ、目を覚ませ。僕があの少女に騙されているだって。僕は至って正気だよ」
柱時計は「ボ~ン、ボ~ン」と言った。
「僕は君達が思っているほどボンボンじゃないよ。確かに世間知らずなところはあるけど・・・。でも、僕は古臭いアナログな時計だから白黒はっきりしないと気が済まないんだ」
スマートウォッチは「先ほどあの少女は彼氏に振られ失恋しました」と蓄積データから導かれた結果を伝えた。
「僕は君のそう言うところが嫌いだよ」
店内を見渡してみるとアンティークから最新の時計まで所狭しと壁やショーケースに展示されている。
ある日、その中の腕時計がこんな事を呟いた。
「さっき来た少女は何故泣いていたのだろう」
鳩時計は「ポッポ、ポッポ」と言った。
「バカッ、別にあの少女に惚れている訳じゃないさ。ただ、なんとなく気になるんだ」
目覚まし時計は「ジリリ」と言った。
「えっ、目を覚ませ。僕があの少女に騙されているだって。僕は至って正気だよ」
柱時計は「ボ~ン、ボ~ン」と言った。
「僕は君達が思っているほどボンボンじゃないよ。確かに世間知らずなところはあるけど・・・。でも、僕は古臭いアナログな時計だから白黒はっきりしないと気が済まないんだ」
スマートウォッチは「先ほどあの少女は彼氏に振られ失恋しました」と蓄積データから導かれた結果を伝えた。
「僕は君のそう言うところが嫌いだよ」
公開:20/02/22 22:47
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