鶴との恩返し合戦

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 昔とある村で一人の男が猟師の罠にかかった哀れな鶴を助けてやったところ、後日その鶴が仲間を連れて恩返しに来たことがあった。鶴たちは自分たちの羽を毟って布に織り込み、それを市場に流せば儲かると持ちかけてきた。
 これは村の一大産業となり、男の村は大いに栄えたのであった。こうなると村は鶴に対して恩義を感じないわけにはいかない。例年通り鶴たちが冬にやって来ると、村人は日の丸を振って万歳三唱をしながら鶴たちを迎えたのであった。鶴の来訪は村にとって望外の喜びであり、またその卓見には驚くばかり…と村長は熱を込めて演説し、鶴のリーダーにメダルを授与した。
 これを受けて鶴たちは、その年の各国のメジャー紙一面広告を買い占めると、そこに村への感謝の辞を表し、この物語は瞬く間に世界中に知れ渡たったのである。
 これに驚いた日本政府は、また意趣返しとばかりに日本銀行券に丹頂鶴を印刷することで応じたのであった。
ファンタジー
公開:20/02/22 22:24
嘘歴史 鶴の恩返し

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