時計のつぶやき
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私は小説家。ペンネームは真夏の雪だるま。
私はこれまでに色々な作品を世に出して来た。
純愛小説、社会派ミステリーなど様々だ。
順風満帆、怖いものなしである。
だが、そんなある日、出版社からこんなメールが届いた。
「先生、今度は殺人事件関連の小説を書いて下さい」
その日から私はスランプの呪いに掛かった。
いくら書いても、自分の書いた文章に納得が出来ないのである。
一日中、原稿を丸めては開き、破ってはもう一度組み合わせてみると言った何の成果も得られない行動に走った。
そして、気付けば、原稿の締切りがもうわずか。
「俺はもうだめだ」
そう私が諦めかけた時、奴が現れた。
「先生にちょっと買って貰いたい物あるのですが。きっと先生にとって役立つはずですよ。その商品とは時間です。今なら初回限定でアリバイトリックもセットで付けますよ」
「でも、お高いのだろう」
「いいえ、大丈夫。ジェネリック商品ですから」
私はこれまでに色々な作品を世に出して来た。
純愛小説、社会派ミステリーなど様々だ。
順風満帆、怖いものなしである。
だが、そんなある日、出版社からこんなメールが届いた。
「先生、今度は殺人事件関連の小説を書いて下さい」
その日から私はスランプの呪いに掛かった。
いくら書いても、自分の書いた文章に納得が出来ないのである。
一日中、原稿を丸めては開き、破ってはもう一度組み合わせてみると言った何の成果も得られない行動に走った。
そして、気付けば、原稿の締切りがもうわずか。
「俺はもうだめだ」
そう私が諦めかけた時、奴が現れた。
「先生にちょっと買って貰いたい物あるのですが。きっと先生にとって役立つはずですよ。その商品とは時間です。今なら初回限定でアリバイトリックもセットで付けますよ」
「でも、お高いのだろう」
「いいえ、大丈夫。ジェネリック商品ですから」
公開:20/02/22 22:09
更新:20/02/23 13:20
更新:20/02/23 13:20
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