港区・バード・ナイト

夜、六本木ヒルズの展望台に呼びだされた
なんとバードウォッチングが出来るのだという
こんな高いところから鳥が見えるのだろうか

その時、双眼鏡をのぞいていた友達が唸った
僕も慌てて双眼鏡を見る
なんとそこには、大きな翼を羽ばたかせている鳥越俊太郎がいた

「有名人は大変だろ？　だからこうして、夜、人目につかないところで羽を伸ばしてるんだよ」
信じられない
「いいよな、名前に鳥が付いてる人は。こういう遊びが出来るから」

それから羽鳥慎一、鳥居みゆき、鳥羽一郎の空中散歩を見た
皆テレビでは笑顔だが、やはりストレスが溜まっているのだろうか
気持ち良さそうに羽を伸ばしている

さらには鳩山由紀夫、鴨頭嘉人、ダチョウ倶楽部など、様々な人物が夜を飛ぶ

「知ってるか？イザベラ・バード」
「19世紀、日本紀行を記した人だよね？」
「ああ、彼女は夜空を飛ぶ後鳥羽上皇の絵を見て、名前をバードにしたんだぜ」