トーキョー・バード・ナイト2

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池袋の夜
サンシャインの屋上から、イケフクロウが飛ぶ幻想的な景色を見ている
彼らは群れを形成しているようだ
たまに発する『ほ〜ほ〜』という鳴き声が、繁華街にこだましている

「ほ〜ほ〜」
同行した友達が鳴いた
すると1匹のフクロウが飛んで来て、彼の腕に止まった
「懐いてるんだ」
差し出されたフクロウを撫でると、心地よさげに目をつむった

「見とけよ」
彼がそう言って腕をあげると、フクロウは再び繁華街へ飛んでゆく
「いけ」
指差す方を見ると、今のフクロウが急降下し、足でネズミを捕まえた
「肉食なの?」
「猛禽類だからね。闇にまみれて、小動物を狩るのさ」
フクロウは正面のビルの上でネズミを丸飲みにしている
「だから恰幅がいいんだね」
私がそう言って横を見ると、彼の姿がない
「え?どこ?」
その瞬間ライトが消え、私の体が宙に浮いた

空中から見る正面のビル
屋上には多くのフクロウが集まっていた
ファンタジー
公開:20/02/22 02:51

西木( Tokyo/Tokushima )

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最近のSSGのレベルの高さに驚愕しております。

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