目次人間

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今日、私は1つの恋に終わりを告げた。
相手が嫌いになったわけではない。
他の人を好きになったわけでもない。
ただ、終わりが決まっていた。それだけである。

その人はこんな特性がある。
「多くのニュース記事タイトルを熟知している」
「その内容はほぼ知らない」
「読書は決まって本の要約サイト」
等々。

いわゆる、「目次人間」なのである。

「デート場所は全て経験有るが、思い出がない。」や「趣味の話は大抵かぶるが、深く発展することはない」等。

初めは「顔面と物腰の柔らかさ」効果で、好きがお構い無しに勝っていたが、後半は相手のそのエピソード群を脳に入れる「保管処理」生活であった。

そして、「恋愛はどれだけ数をこなしたか」と語られかねないと悟ったので、別れを決心したのである。

今の私は、相手の「伝説インデックス」で溢れた状態の脱却を図っている。
恋愛
公開:20/02/22 07:00
恋愛 現代 日常

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