この世は女子のもの

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「なにゆえ、晴れなのか」
友人から手紙が届きました。
ピンク色の便箋でした。彼女の好きな色です。
彼女は十年勤めた会社を晴れて退職したそうです。
「本当に晴れですか、と」
ポヨンッと情けない音がスマホから鳴り、メールが送信されたことを知らせます。
手紙の返事をスマホでするのはいけないことでしょうか。
しばらくして返信が。

『本当のところは雨で無色です』

そうですか、と。

その後私達はカラオケボックスに入り、朝まで酒を飲み下手くそな歌を歌い上げました。
「世の中ってやつぁ」
高校の頃のジャージはまだまだ現役です。
「そうそう、ここ来月潰れるらしいよ」
「私達のオアシスまでをも奪うと言うのか」
「どうしようか」
「新たな楽園を求めて歩を進めるまでだよ」

その後私の家で前髪をポンパにして、二人で昼まで寝てやりました。
「朝練…」
お揃いの噴水をつつきます。
友人の寝言を聞き流しながら。
青春
公開:20/02/21 19:49
更新:20/02/21 19:56

菫永 園(すみなが えん)

書いたり喋ったりする金髪ギャルのひとです。時空モノガタリ出身。

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