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妻を握りつぶしてしまいそうだ。
妻に対して腹が立っているからでもあるし、この可愛らしいサイズのせいでもある。
妻は僕の手の上で、全身を使いへらでシチューをかき混ぜる。
「次、牛乳!」
一人では何もできない体になったくせに偉そうな物言いだ。
「はい」
強気な心の声とは正反対で従順な自分にも腹が立って、シチューができるまで可愛かった頃の妻との思い出を脳内で巡らせてみた。
「声が小さいよ」
妻は笑うと目が細くなるシステム。
そんな笑顔で僕によくそう言った。
「愛してるよ」
心の中で呟いたつもりだった。
一瞬、小さな赤い顔がこちらに向けられたことに僕は気付かない。
「小さいから、今は丁度良く聞こえる」
「なんだって?」
妻の声は体同様とても小さいのだ。
「味付け。丁度良く出来たって言ったのよ」
「ああ」
何やら機嫌が直ったらしい。
一方僕はというと、妻の体が少々大きくなった気がして。
妻に対して腹が立っているからでもあるし、この可愛らしいサイズのせいでもある。
妻は僕の手の上で、全身を使いへらでシチューをかき混ぜる。
「次、牛乳!」
一人では何もできない体になったくせに偉そうな物言いだ。
「はい」
強気な心の声とは正反対で従順な自分にも腹が立って、シチューができるまで可愛かった頃の妻との思い出を脳内で巡らせてみた。
「声が小さいよ」
妻は笑うと目が細くなるシステム。
そんな笑顔で僕によくそう言った。
「愛してるよ」
心の中で呟いたつもりだった。
一瞬、小さな赤い顔がこちらに向けられたことに僕は気付かない。
「小さいから、今は丁度良く聞こえる」
「なんだって?」
妻の声は体同様とても小さいのだ。
「味付け。丁度良く出来たって言ったのよ」
「ああ」
何やら機嫌が直ったらしい。
一方僕はというと、妻の体が少々大きくなった気がして。
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公開:20/02/19 19:06
更新:20/02/19 19:09
更新:20/02/19 19:09
書いたり喋ったりする金髪ギャルのひとです。時空モノガタリ出身。
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