皆さまのために

「こちらは…議員候補、堂島翔、堂島翔でございます。国民を苦しめている現政党のやり方を一掃し、より良い国を目指して共に新たな一歩を踏み出そうではありませんか！」

「そうだ！その通りだ！」
「わしらのために頑張ってくれ！」

「ありがとうございます！ありがとうございます！堂島翔、皆様のために身を粉にして働くことをお約束します。どうか皆さまの手足となって働かせて下さい！」

「ありがたいのぅ。兄さん頼むわなぁ…。」
「お婆ちゃん！お婆ちゃんのためにも頑張りますからね！あ、ハイハイ、握手ですか！」
「いやいや、そんじゃ早速だけんども、この漬物を隣町の息子に届てくれんかの。息子の好物なんじゃが年寄りは歩くのも大変でのぅ。」
「あ、いやお婆ちゃん、それは…」
「けんど兄さん、たった今、ワシの手足となって働くと言ってくれたじゃろうて？」

「申し上げたのは一般論でして、個別の案件につきましては…」