電球アリ

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電気の近くに珍しい生き物を見つけた。
「初めて見た…」
『電球アリ』だ。小学生の頃、あかねが噂していた。でもみんな信じなかった。だって、体が蛍のように明るく光るアリなんて。蛍と見間違えたんだよって笑った。

電球アリはその姿を見た人に贈り物をくれるという。電球のように明るい贈り物、すなわち嬉しい贈り物だ。そのことから、電球アリは日々頑張っている人の元に現れるとも伝えられている。

気付けば電球アリはどこかへ消えていた。インターホンの音で私は玄関に走る。
「サインお願いします。はい、そこで大丈夫です。あざした〜!」
にこやかなお兄さんから受け取った荷物は私宛て。
「ん?なんか頼んだっけ」
中身を開けるとそこには手紙と沢山のみかんがあった。
『お久しぶり、元気?突然だけど、私ハウスみかん農家と結婚したの!昔から甘いハウスみかんが好きだったよね?おすそ分け!また会おうね!あかねより』
ファンタジー
公開:20/02/19 02:07

みみ

むかし話、おとぎ話が小さい頃から大好きです。
誰かの目に留まるような物語が書けるように頑張ります!

コメントや☆をつけてくださる方、本当にありがとうございます。嬉しいなぁ、幸せだなぁと心から思いますm(_ _)m

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