頭突き

住宅地を歩いていると、急ブレーキをかけてタクシーが停まった
中から出てきたのはガタイの良い男
「みーつけた」
男はそう呟くと、俺の頭を掴んだ

え？

「ありがとよ」
男がそう言った瞬間、俺は思いきり頭突きを食らった
頭がカチ割れるほどの痛さだ
俺はその場にうずくまり、男はタクシーで去っていった

通り魔だ
通報してやる

110番
警察と話していると、俺の横に再び車が停まった
ワゴンだった
降りて来たのは5人の男
中の1人が俺の頭を見て言った
「先を越されたか」
「いいじゃないですか」
「そうだな、うら！」

俺は再び頭突きを食らった
頭がカチ割れ、その間をモーゼが歩いてくるほどの痛さ
俺がうずくまると、男たちは去っていった

許さねえ

そこへ警察が到着した
「捕まえてください」
俺は車のナンバーを伝えた
「任せてください！その前に失礼します」
警官はそう言い、俺の頭に頭突きをかました