155cmのヒロイン

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「きゃあああ!」

女性の悲鳴がする。そこへ二人の女子高生。

「しのぶ、その人をお願い! それからわたしの荷物も」

「ちょ、待って、ゆき!」

バッグを引ったくって逃げる自転車の男に向かって彼女はダッシュする。じりじりと間合いを詰め、追いついたところで勢いのあまりそのまま飛び蹴りを入れた。

ガシャーンと倒れる自転車。

奪われたバッグを手に、ゆきはニコニコしながら戻って来た。

「ありがとうございます。なんとお礼を言っていいのやら」

持ち主の女性が座り込んだまま小声で話す。額を怪我しているようで、間もなく救急車が到着した。

ーーー
「というわけで、ママはパパと知り合ったのよ。ね、お義母さん。」

「そうだったわねえ」

「だから、あなたもきっと走れるから大丈夫。なんたって、京都の駅伝で区間新を取ったこのわたしの息子なんだから」

そういって母は僕を応援してくれた。徒競走頑張るぞ!
青春
公開:20/02/19 20:00
更新:20/02/19 19:54
306 都道府県対抗京都女子駅伝 パパは登場してない 助けた女性の息子だった

武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド、タイッツー )

武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。

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