おまもり

0
2

江戸時代、黒猫は魔除けの力があるとされていた。猫の絵がお守りになっていた時代もある。
猫は農家にとって害獣である鼠を駆除し、財産を守ってくれる守り神だ。
病を除き、鼠を除き、幸福を招く小さな獣。それが猫だ。
実際、猫を飼っている私は幸せだ。旧家住まい故の鼠の脅威も猫のおかげで幾分かは軽減されている。
今も昔も猫は幸福の象徴であり、我が家の守り神だ。

なのに海を越えると黒猫は不吉の象徴だ。
魔女の手先であり、魔そのもの。本当にそうだろうか?
考えてみてほしい。黒猫は飼い主である魔女を魔から守っているのではないだろうか?
人を呪わば穴二つ。悪い魔女が悪事を働けるのは黒猫の守りあってこそだと私は思う。

黒猫は不幸の象徴だから目の前を横切ると不吉だ。これもどうかと思う。
だって、私に幸せを運んできてくれるのはいつだって黒猫だ。
黒猫の描かれたトラックは今日も私に幸せの詰まった箱を届けてくれる。
公開:20/02/18 18:38

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容