ボトルメール

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 俺はいま無人島にいる。乗っていたクルーザーが難破したんだ。

 ちなみにこの島はわりと温暖で、食える果物もあるし小川の水もある。魚なんかもとれる。水と食糧は確保した。

 俺はデイパックのなかのボールペンとメモ帳でSOSの手紙をかいた。空のペットボトルにいれて流すんだ。気休めみたいなものだけど。

 流してから1ヶ月。俺の流したペットボトルがまた流れてきた。しかし中身はなにか違うっぽい。俺はなかにある紙を出してみた。

『漂流? マジですか!? うけるw』

 誰なんだよ。なんだよこの返事は。俺はそれに返事をかいた。はやく助けてくれ、と。

 不思議な文通は1年続いた。潮の流れのせいなのか、うまい具合にいつもペットボトルは流れてくる。

 まあそんなこんなで、俺はその文通相手と結婚した。3年後に。いろいろあったんだよ。ちなみにわりとちかい島に住む娘だった。合縁奇縁だな。
その他
公開:20/02/16 00:16
更新:20/02/16 08:50

千億アルマ( Tokyo, Japan )

Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid

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