月下のおしゃべり

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淡い光を浴びて、少年は白く輝くソファに腰掛ける。
「いやぁ、いい月明かりだ。なんだか元気が出てくるな!」
少年が弾むように呟くと、後ろから透き通った声が聴こえた。
「あら、新入りさん?そうね、あなたにはとてもいい夜ね。」
女性はそういうと、徐ろに空を見上げた。
「こんなに素敵な満月…癒されるわね。」
うっとりしながら続ける。
「お姉さんは長いの?」
少年は純粋な眼差しを向ける。
「ええ、もう3年。その間、色々なことがあったわ。私も渡り歩いてきたけど、ここの御主人様が一番大切に扱ってくれるの。こうして水晶のソファを用意して、満月と新月には月光浴させてくれる。あなたには特に居心地がいいでしょうね。」
「うん!なんたって、ムーンストーンだもの!月は僕の力の源さ!」
「そうね。でも、アクアオーラの私だって月明かりは大好きよ。」
こうして、この家では度々、夜中にパワーストーンの談笑会が開かれるとか…
その他
公開:20/02/16 12:59

ハル・レグローブ( 福岡市 )

趣味で昔から物書きをのんびりやってます。
過去に書いたもの、新しく紡ぐ言葉、沢山の言の葉を残していければと思います。
音泉で配信されているインターネットラジオ「月の音色 」の大ファンです。

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