エイリアン撃滅作戦中に電話してくる重子おばさん
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エイリアン艦隊の出現ポイントは二つに絞られた。全地球の電力を一カ所に集めて放つ地球砲が発射できるのは一度だけ。人類の命運は今、俺の手の中にある。
「敵、間もなく出現します!」
右か、左か。
そこへ重子おばさんから電話がかかってきた。
「今忙しいんだ!」
「あらそうなの。ちょっとハサミが見つからなくって。ごめんなさいね」
「もう! ハサミなら俺の机の右の引き出しに入ってるから!」
「そう。もう切るわっ」
オペレーターから情報が届く。
「敵位置わかりました! 右です!」
「右、了解!」
「まいったわ。ねえ、右って左利きの人が箸を持つ時のどっちのお椀だったかしら?」
「…え?」
気がつくと俺が発射した地球砲は左へ放たれていた。
「しまった! 右はフェイクでした!」
「いや、左に撃っただと!?」
エイリアン艦隊は全滅した。
「まぁ…」
左の空が白み、おばさんの不思議そうな声がした。
「敵、間もなく出現します!」
右か、左か。
そこへ重子おばさんから電話がかかってきた。
「今忙しいんだ!」
「あらそうなの。ちょっとハサミが見つからなくって。ごめんなさいね」
「もう! ハサミなら俺の机の右の引き出しに入ってるから!」
「そう。もう切るわっ」
オペレーターから情報が届く。
「敵位置わかりました! 右です!」
「右、了解!」
「まいったわ。ねえ、右って左利きの人が箸を持つ時のどっちのお椀だったかしら?」
「…え?」
気がつくと俺が発射した地球砲は左へ放たれていた。
「しまった! 右はフェイクでした!」
「いや、左に撃っただと!?」
エイリアン艦隊は全滅した。
「まぁ…」
左の空が白み、おばさんの不思議そうな声がした。
その他
公開:20/02/15 07:46
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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