チュートリアルですかそうですか

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こんにちは。俺です。
突然で申し訳ないが、この前死にました。
「はじめまして俺さん。私が案内人の女神です」
目覚めた途端、いたって普通の美女がそんな事をほざいた。
うわぁ、自分で女神を名乗る人初めて見た。イタいよ~、誰か病院に連れていってあげて。てかここどこよ?
「不治の病で命を落としたあなたに、我々はチャンスを与えたいと思いました。前世の記憶を留めたまま魔王の侵略を受けている世界に勇者として転生し、救ってほしいのです」
ほー、なーんか聞いたことのある展開になってきた。
「それよりさっさと成仏させてくれ。病で苦しんだ挙げ句、あんたらの使いっ走りにされるなんて面倒だ。そんなもんチャンスでもなんでもねえよ。あと、記憶を留める意味は?」
「それでは選びなさい」
「聞けよ」
なにこの人。マニュアル通りに話してんの?
「勇者として転生するか、GOキブリになるか地獄に落ちるかを」
なに、え、えぇ……?
ファンタジー
公開:20/02/14 20:10
更新:20/02/14 22:00

加賀守 崇緒( 猫屋敷 )

気まぐれなハチワレ猫です。
頭抱えながら文章を考えてます。
スイカと芋と肉と魚に、お米とお酒、ブドウが好き。
よろしくお願いします。

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