スムージー

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亡くなった爺ちゃんに会えると聞いて、店に向かった
降霊術の類ではないらしい

中に入ると若い女が出てきた
エプロン姿にサンバイザー
壁紙はフルーツ柄だった
説得力に欠ける

「持ってきていただけましたかぁ?」

そう言われ、私は爺ちゃんの遺品を机に並べた
「時計・写真・チェスの駒・モモヒキ、これだけあれば十分ですう」
女はそう言ってミキサーを取り出し、中に入れた

あっと言う間にかき混ぜられ、粉々になる遺品

「何するんですか!」
「いいからいいからぁ〜」

女が蓋を開けると、中から煙が出てきた

「これはスムー爺。思い出を高速でかき混ぜることで、時空に歪みを発生させ、こちらの世界に魂を呼んでるの」

煙はしだいに爺ちゃんの姿を象った
『おお、有希や……』
「爺ちゃん!」
私はしばらく会話を楽しんだ

遺品の数だけ亡くなった人に会えるサービス
姉妹店ではプロテイン婆が作られているらしい
ファンタジー
公開:20/02/14 17:50

西木( Tokyo/Tokushima )

ここで全てを生み出しています。
最近のSSGのレベルの高さに驚愕しております。

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