お面の店
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女性が小さな店に入った。
「私のお面を買いに来ました」
女性はお面を注文した訳ではない。この店に入った人の心を映し出すお面がどこかに現れる。店には大量のお面があり探すのは容易ではない。自分のお面を付けるとお面が光るらしい。女性はひときわ綺麗なお面を見つけた。付けてみたが異変は無かった。
「それは店内で一番綺麗な面なのです」
店主が言った。女性は軽く相槌を打つ。何時間探しても見つからず、店主に文句を言う。
「こんなにお面があると見つからないんですが」
「すいません。その面は誰かの心の面なのです。昔はこの店には会計机だけでした。しかし、ある時、面を買わずに帰るお客が現れたのです。捨てる訳にもいかず、店に飾ると、後に来たお客がその面と比較するようになりました。それからです、面で溢れかえったのは」
店主の話を聞き終えた女性は、自分のお面を見つけ、さらにひときわ綺麗な面も買って帰って行った。
「私のお面を買いに来ました」
女性はお面を注文した訳ではない。この店に入った人の心を映し出すお面がどこかに現れる。店には大量のお面があり探すのは容易ではない。自分のお面を付けるとお面が光るらしい。女性はひときわ綺麗なお面を見つけた。付けてみたが異変は無かった。
「それは店内で一番綺麗な面なのです」
店主が言った。女性は軽く相槌を打つ。何時間探しても見つからず、店主に文句を言う。
「こんなにお面があると見つからないんですが」
「すいません。その面は誰かの心の面なのです。昔はこの店には会計机だけでした。しかし、ある時、面を買わずに帰るお客が現れたのです。捨てる訳にもいかず、店に飾ると、後に来たお客がその面と比較するようになりました。それからです、面で溢れかえったのは」
店主の話を聞き終えた女性は、自分のお面を見つけ、さらにひときわ綺麗な面も買って帰って行った。
ファンタジー
公開:20/02/12 15:03
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