絵日記代行サービス
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『絵日記、代行します。』
そのチラシを見て、僕は心の中でガッツポーズをした。
夏休みの宿題である絵日記。これほど面倒臭いものはない。そもそも、そんなに毎日絵日記をつけるほどの出来事なんてないのだ。
僕は絵日記を持って、チラシに書かれていた場所へ行った。
「いらっしゃい」
ごく普通のお兄さんが僕を出迎えてくれた。
「あの……これ見たんですけど」
チラシを差し出した僕に、お兄さんが優しく微笑みかけてくれた。
「OK。お兄さんに任せて。君のおこずかいの範囲内で大丈夫だから。あ、ちょっとだけ手続き良いかな?」
こうして僕はこの夏休み、絵日記から解放された。
夏休み最終日、再びお兄さんの元にやって来た。
「いらっしゃい。絵日記できてるよー」
「ありがと!」
僕は受け取った絵日記をパラパラと見て、青ざめた。最初の数日しか埋まっていなかったのだ。
「これ……」
「あぁ。契約が掛け捨てだったからね」
そのチラシを見て、僕は心の中でガッツポーズをした。
夏休みの宿題である絵日記。これほど面倒臭いものはない。そもそも、そんなに毎日絵日記をつけるほどの出来事なんてないのだ。
僕は絵日記を持って、チラシに書かれていた場所へ行った。
「いらっしゃい」
ごく普通のお兄さんが僕を出迎えてくれた。
「あの……これ見たんですけど」
チラシを差し出した僕に、お兄さんが優しく微笑みかけてくれた。
「OK。お兄さんに任せて。君のおこずかいの範囲内で大丈夫だから。あ、ちょっとだけ手続き良いかな?」
こうして僕はこの夏休み、絵日記から解放された。
夏休み最終日、再びお兄さんの元にやって来た。
「いらっしゃい。絵日記できてるよー」
「ありがと!」
僕は受け取った絵日記をパラパラと見て、青ざめた。最初の数日しか埋まっていなかったのだ。
「これ……」
「あぁ。契約が掛け捨てだったからね」
その他
公開:20/02/12 23:56
掛け捨て日記
スクー
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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