Not For You
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今日も好きな人に振られた。三人目だ。
落ち込みながら教室に入ると、幼馴染のリサがこっちを見て笑っていた。
「あーあ、ケイタ、また振られたの?」
「あぁ……俺って魅力ないのかな?」
「そうじゃないよ。その子にとってケイタがNot For Youだったってだけ」
「Not For You?」
なんとなく意味は分かるが、聞きなれない言葉だ。
「君向けではない、ってことだよ。人には好き嫌いがあるから、そういうのを避けるために使われるんだって」
「へぇ……じゃあ、マリコちゃんはどうかな」
「Not For Youだね。ケイタみたいな軽い人は好きじゃないから」
「じゃあ、エミちゃんは?」
「Not For You」
「……僕にはFor Youな人はいないの?」
「目の前にいるでしょ?」
そう言いながらリサはにやにや笑う。僕はそんなリサにこう返した。
「Not For Youだね」
落ち込みながら教室に入ると、幼馴染のリサがこっちを見て笑っていた。
「あーあ、ケイタ、また振られたの?」
「あぁ……俺って魅力ないのかな?」
「そうじゃないよ。その子にとってケイタがNot For Youだったってだけ」
「Not For You?」
なんとなく意味は分かるが、聞きなれない言葉だ。
「君向けではない、ってことだよ。人には好き嫌いがあるから、そういうのを避けるために使われるんだって」
「へぇ……じゃあ、マリコちゃんはどうかな」
「Not For Youだね。ケイタみたいな軽い人は好きじゃないから」
「じゃあ、エミちゃんは?」
「Not For You」
「……僕にはFor Youな人はいないの?」
「目の前にいるでしょ?」
そう言いながらリサはにやにや笑う。僕はそんなリサにこう返した。
「Not For Youだね」
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公開:20/02/11 19:35
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短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。
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