わんにゃわんわにゃんわパークへ

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「ヘイ、お嬢ちゃん、この車を買わないかい?」
「いらないわ。見なさい、この美しい景色を。私はここから動く必要がないの。さっさと消えてちょうだい」
「そうかい。じゃあ、俺一人でわんにゃわんわにゃんわパークへ行くとするよ。もう会うこともないかもな。さよなら、お嬢ちゃん!」
「ちょっと待ちなさい。早く案内しなさい」
「なんだい、お嬢ちゃん。俺は急いでわんにゃわんわにゃんわパークへ行かなくちゃあならないんだぜ?」
「早く案内しなさい、と言っているの」
「お嬢ちゃんもわんにゃわんわにゃんわパークへ行きたいのかい? この美しい景色はどうするんだ?」
「もういらないわ。私に必要なのは、わんにゃわんわにゃんわパークなの。やっと分かった。あなたが教えてくれた。私の大切な人」
「そいつは良かった。さあ、共に行こうじゃないか」
「ええ」
「わんにゃわんわにゃんわパークへ!」
「わんにゃわんわにゃんわパークへ!」
青春
公開:20/02/11 19:19

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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