盲亀浮木

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「珍念。おぬしは盲亀浮木の釈迦の教えを知っているかの」
「はい、和尚さま。大海に百年に一度だけ海面に顔を出す盲目の亀がいる。この亀が海面に顔を出した拍子に、たまたま漂っていた丸太の穴に亀の頭がはいる……それは稀有なことだ、有難いということですよね」
「左様。おふぱこも然り」
「えっ?」
「裏垢女子はやれ乳だの尻だの晒してはまぐわいたいまぐわいたい言うてるわりにこちらのでいえむには既読するーなんじゃ」
「えっ」
「おふぱこのあぽいんとめんとをとることは容易ではない。いわんや実戦をや」
「……」
「儂の亀の頭をいれてくれる穴は」
「和尚さま、もういいです」
その他
公開:20/02/07 21:37
更新:24/12/23 11:22
和尚と珍念

千億アルマ( Tokyo, Japan )

ショートショートは、短い小説ではなく、読解可能性を最小単位へ圧縮した記録媒体である。本アーカイブは作品を保存することを目的としない。保存されるのは、読者との接触によって意味が生成・変容する条件そのものである。ジャンルは分類ではなく読解の副産物であり、一篇はSFにも日常にも寓話にもなり得る。物語とは完成された構造ではなく、読むという行為のたびに更新される暫定的な現象である。ゆえに作者は創作者ではなく観測者であり、アーカイブとは物語の集積ではなく、物語が発生し続ける可能性を保持するための実験的装置として位置づけられる。長すぎるだろ、これ。

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