三角関係の行方

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私は年上の健司と付き合っている。
彼は二十年前に奥さんを亡くし、一人息子も母方の親戚に引き取られている。
私は彼に寄り添うように恋人以上夫婦未満の関係を続けている。

そんな私に転機が訪れたのは1年前。些細な事で彼と喧嘩になり、若い男と一夜の過ちを犯した。
男の名は徹。幼い頃に母を亡くし、祖父母と暮らしている事から母に憧れがあったのだろう。十以上も歳の離れた私を大切にしてくれた。

そんな二人が親子だと気付き、衝撃を受けた。
私は二人に別れを告げた。私のせいで親子が憎しみ合う事になってはいけない。私は理由も告げずに二人の前から消えた。

「探したよ」
数年後、くたびれた男が私を訪ねてきた。
「僕には君が必要なんだ」
男は私を抱きしめてきた。
「健司さん…」
私の呟きに彼は笑った。
「僕は徹だよ。父さんみたく立派じゃないけど、君を愛している」
彼は父親そっくりの笑顔で私を迎えに来てくれた。
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公開:20/02/08 19:19

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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