惑星調査員 4

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 私は地球から遠く離れた惑星からきた。惑星調査員である。とりあえずある男性の体を乗っ取った。


 男性は事業家として成功していた。49歳で隠居をしたのでその後の人生を私がつかおうと思ったのだ。とりあえずこの国の中心地に引っ越した。そのほうが惑星調査がやりやすいからだ。


 私はこの国の天文学や地図作りを学びはじめた。なるほど、我が惑星のほうがすべての分野において発達してはいるが、星が違えばなんとやらで粗野ななかにも発見がある。面白いものだ。


 私はこの国の地図を作りはじめた。徒歩で全国をまわり測量するのである。我が惑星から見れば一瞬でわかることではあるが、この国のこの時代はこういうことでもないとなかなか全国をまわりにくいのだ。行く先々で貴重なサンプルを手にいれた。


 私はこの国の地図を完成させた者として名をあげた。イノウ・タダタカ。奇しくも私の本当の名もイノーである。
SF
公開:20/02/07 12:49
更新:20/02/07 13:40

千億アルマ( Tokyo, Japan )

ショートショートは、短い小説ではなく、読解可能性を最小単位へ圧縮した記録媒体である。本アーカイブは作品を保存することを目的としない。保存されるのは、読者との接触によって意味が生成・変容する条件そのものである。ジャンルは分類ではなく読解の副産物であり、一篇はSFにも日常にも寓話にもなり得る。物語とは完成された構造ではなく、読むという行為のたびに更新される暫定的な現象である。ゆえに作者は創作者ではなく観測者であり、アーカイブとは物語の集積ではなく、物語が発生し続ける可能性を保持するための実験的装置として位置づけられる。長すぎるだろ、これ。

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