16
7
きっと彼女は忘れてる。ずっとバッグにしまい込んだままになってる私のことを。
彼女には、ずっと好きだった幼馴染の男の子がいた。ある日、その男の子に好きな人が出来た。彼女は自分の気持ちを押し殺して彼を応援した。そしてこっそり留学を決めて、彼の前から姿を消すつもりだった。
彼女の恋は始まる前に終わろうとしていた。
そんなの私が許さない。
私はお守り仲間に助けを求めた。
縁結びが幼馴染の彼に彼女との縁を思い出させてタクシーに乗せた。
旅行安全が彼女の飛行機の出発を遅らせた。
交通安全が空港へ急ぐ車の前に道を作った。
タクシーを降りて彼が走った。
無病息災が転倒しそうになった彼を助けた。
安産祈願が踊った。
彼女の名前を叫ぶ彼の声が空港に響いた。
彼女が振り返り、息を切らせた彼と目が合った。
彼女の瞳から涙が零れた。
二人が見つめあう。
ここからは私の出番。
私は恋愛成就。
彼女の恋は、私が叶える。
彼女には、ずっと好きだった幼馴染の男の子がいた。ある日、その男の子に好きな人が出来た。彼女は自分の気持ちを押し殺して彼を応援した。そしてこっそり留学を決めて、彼の前から姿を消すつもりだった。
彼女の恋は始まる前に終わろうとしていた。
そんなの私が許さない。
私はお守り仲間に助けを求めた。
縁結びが幼馴染の彼に彼女との縁を思い出させてタクシーに乗せた。
旅行安全が彼女の飛行機の出発を遅らせた。
交通安全が空港へ急ぐ車の前に道を作った。
タクシーを降りて彼が走った。
無病息災が転倒しそうになった彼を助けた。
安産祈願が踊った。
彼女の名前を叫ぶ彼の声が空港に響いた。
彼女が振り返り、息を切らせた彼と目が合った。
彼女の瞳から涙が零れた。
二人が見つめあう。
ここからは私の出番。
私は恋愛成就。
彼女の恋は、私が叶える。
ファンタジー
公開:20/02/07 05:57
更新:20/02/06 23:09
更新:20/02/06 23:09
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます