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きっと彼女は忘れていない。彼のバッグの中で目を光らせていた私には、何もかもお見通しだ。
彼女は彼との大切な約束を破り、全てを捨てて海外に逃げようとしていた。彼は彼女がなくしたものを取り戻すために厳しい言葉をかけてしまった。でもそれは二人の約束のためだった。
しかし彼女は彼の気持ちを踏みにじり、彼の前から姿を消そうとしている。
そんなの私が許さない。
私はお守り仲間に助けを求めた。
縁結びが彼に彼女の居場所を知らせた。
旅行安全が彼女の飛行機の出発を遅らせた。
交通安全が空港へ急ぐ彼の車の前に道を作った。
タクシーを降りて彼が走った。
無病息災が転倒しそうになった彼を助けた。
安産祈願が踊った。
彼女の名前を叫ぶ彼の声が空港に響いた。
彼女が振り返り、息を切らせた彼と目が合った。
彼女の瞳から涙が零れた。
二人が見つめあう。
ここからは私の出番。
私は商売繁盛。
貸した金は、必ず取り立てる。
彼女は彼との大切な約束を破り、全てを捨てて海外に逃げようとしていた。彼は彼女がなくしたものを取り戻すために厳しい言葉をかけてしまった。でもそれは二人の約束のためだった。
しかし彼女は彼の気持ちを踏みにじり、彼の前から姿を消そうとしている。
そんなの私が許さない。
私はお守り仲間に助けを求めた。
縁結びが彼に彼女の居場所を知らせた。
旅行安全が彼女の飛行機の出発を遅らせた。
交通安全が空港へ急ぐ彼の車の前に道を作った。
タクシーを降りて彼が走った。
無病息災が転倒しそうになった彼を助けた。
安産祈願が踊った。
彼女の名前を叫ぶ彼の声が空港に響いた。
彼女が振り返り、息を切らせた彼と目が合った。
彼女の瞳から涙が零れた。
二人が見つめあう。
ここからは私の出番。
私は商売繁盛。
貸した金は、必ず取り立てる。
ファンタジー
公開:20/02/07 05:58
更新:20/02/07 07:06
更新:20/02/07 07:06
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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