コインタワーを作る木下君
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朝、木下君は貯金箱を開けてみることにした。よほどの暇がないと、わざわざ合計金額を数える気にもならないが、今日はうってつけの日曜日だった。
テーブルの上に箱から出してみると、大きな硬貨の山ができた。ちょっと見ただけでは全体の枚数が把握できない。そこで、500円玉から1円玉まで順に重ねていき、高層タワーのように積み上げてみることにした。
これがなかなか奥が深い。
高みを目指そうにも基礎部分が脆弱だとタワーは途中で崩れてしまう。何度か崩壊を経験しながら、最もタワーを高く築ける最適な構造を模索する…。
あと10円玉が5枚、いや100円玉、500円玉も、もっとあれば——。
木下君は商店街へ行くと、次々とお札を崩し、大量の硬貨を家に持ち帰った。
やがてテーブルの上に見事なタワーが完成したとき、
今日一日、僕は何をやっていたんだろう…。
と満月を見上げながら、木下君は思うのであった。
テーブルの上に箱から出してみると、大きな硬貨の山ができた。ちょっと見ただけでは全体の枚数が把握できない。そこで、500円玉から1円玉まで順に重ねていき、高層タワーのように積み上げてみることにした。
これがなかなか奥が深い。
高みを目指そうにも基礎部分が脆弱だとタワーは途中で崩れてしまう。何度か崩壊を経験しながら、最もタワーを高く築ける最適な構造を模索する…。
あと10円玉が5枚、いや100円玉、500円玉も、もっとあれば——。
木下君は商店街へ行くと、次々とお札を崩し、大量の硬貨を家に持ち帰った。
やがてテーブルの上に見事なタワーが完成したとき、
今日一日、僕は何をやっていたんだろう…。
と満月を見上げながら、木下君は思うのであった。
青春
公開:20/02/06 21:33
木下君
コインタワー
休日の過ごし方
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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