窮鼠 : 脳全力回転、発問と記憶心像から帰納した一刹那における選択

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万事休す!
出口は一つ!開かずの扉!
この扉を解錠できなければ!死!!

だが!解錠コードは不明!

詰み!!
もう一度間違えることが許されるのならば、そこから正解を導き出すことができる可能性はある!
しかし!
恐らくあと一度でも解錠コードを間違えたなら!死!!
完全に詰み!!

次の一手で……!
まだ何か!何か……!

思い出せッ!!!!

日付に意味があるはずだ!!
0、2、3……


待てよ……!?
「思い出せ」……?
1年前はどうだ!?
毎年のことなら多少の記憶があるはずだ!
否!無い!

ということは!今年が初!

つまり!
「今日、何の日か覚えてる?」
「え……?節分?」
「で?」


解錠コード :
「……この前、恵方巻を本気で無言で食べようって言ってたよね……?」

難しく考えて迷宮入りしていた。
緊張の糸は切れ、扉はそっと開き、新鮮な空気が流れ込んできた。
世界は美しい。
その他
公開:20/02/03 08:28

G.G. Rooster( 東京 )

じーじーるーすたー。

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コメントいただくのはめちゃくちゃ嬉しいんですが、返信も苦手なので諦めることがあります。

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