ハッピー!

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ここは女の主戦場。
ピンクや赤で映える一帯。
その中の小さなブースをまわる。
華やかである一方、ものすごく姦しい。
コートが暑く、脱ぎたいが、そんな空間はない。
女たちが、押し合い、店員を奪い合い、見栄を張る。
1000円? いや、3000円か? 思い切って5000円?
財布とも相談しながら、グルグル周回。
見た目で選ぶか、味見がある安心のを選ぶか、質より量か。
可愛さ余って悩み100倍。
毎年こんな苦しみを乗り越えて購入していることを、日本男児には知って欲しい、などと思ってしまう。
よし。一通り見たので、気になった店に戻ろう。
うん。やっぱり、手頃で限定もの。これがベストだろう。
息苦しい空間からの脱出。
「ふぅ。疲れたけど、美味しそうなものゲットできたわ」
頭の中は、どれから食べるかのシミュレーション。
バレンタインデーまで待てないかもしれない。
その他
公開:20/02/03 02:51

ibara_hime

文章を削る練習をしています。
妄想は得意。感想は苦手。   ・・・・・・です。

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