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ハンドメイド教室に通うヨーコさんの悩み。それは「切り間違い」が多い事。
布や紙を裁断するとき、よく切り過ぎてしまうのだ。
そんな彼女に、教室の先生は言った。
「切る前に、一瞬だけ、深呼吸してみて。そして手元をじっと見るんです。すると不思議に、正しい場所がわかりますよ」
さて、数日後のこと。
駅の広場で彼女は、その日も待ち合わせに遅れた彼氏を待っていた。
「もう帰ろう」と、スマホをしまい歩きかけた時、なぜか、先生の言葉を思い出した。
彼女は深呼吸して立ち止まり、暮れなずむ街の景色を見回す。
ザワザワと動く人たち。灯りのついた看板。
「私、何を急いでるんだろう」彼女が思った時、こちらに歩いてくる、彼氏の姿が見えた。
「ごめん、待った?」という彼の、抱えた紙袋からパンがのぞいていた。
“さっき、歩き出さなくてよかった”と思いながら、自分の好物がパンであるのを、彼女は思い出していた。
布や紙を裁断するとき、よく切り過ぎてしまうのだ。
そんな彼女に、教室の先生は言った。
「切る前に、一瞬だけ、深呼吸してみて。そして手元をじっと見るんです。すると不思議に、正しい場所がわかりますよ」
さて、数日後のこと。
駅の広場で彼女は、その日も待ち合わせに遅れた彼氏を待っていた。
「もう帰ろう」と、スマホをしまい歩きかけた時、なぜか、先生の言葉を思い出した。
彼女は深呼吸して立ち止まり、暮れなずむ街の景色を見回す。
ザワザワと動く人たち。灯りのついた看板。
「私、何を急いでるんだろう」彼女が思った時、こちらに歩いてくる、彼氏の姿が見えた。
「ごめん、待った?」という彼の、抱えた紙袋からパンがのぞいていた。
“さっき、歩き出さなくてよかった”と思いながら、自分の好物がパンであるのを、彼女は思い出していた。
その他
公開:20/02/02 22:20
更新:20/02/02 23:52
更新:20/02/02 23:52
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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