14
7
来々軒の大将に2年前から毎月10日の売上金が90円多い問題の解決を頼まれた俺はいつものロダンポーズで考える。頭の中で混雑していた情報のパズルピースが1つずつ整っていく。
毎月10日に必ず来ている客3名 。苦学生だった5年前から月一で通う内気な吉澤君と、2年前からほぼ毎日来てる賑やかな田辺老夫婦。今回の原因としてピタリとハマるピースは吉澤君。
俺の推理はこうだ。
吉澤君の初来店は5年前。苦学生だった彼の月に一度の唯一の贅沢・楽しみはバイト代の支給される毎月10日に大盛りで安くて美味いと評判のこの店のチャーシュー麺を食べる事だった。
常連客の多い店の敷居は高い。内気な彼がいつも座るのは入口から1番近いテーブル席。縦長のこの店では一番隅の席。
俺はそこから死角になる壁を見て確信した。やはり売上が多い原因は吉澤君だ!
僅かな死角から生まれたそれは来々軒の大将と客の相思相愛で育まれた。
毎月10日に必ず来ている客3名 。苦学生だった5年前から月一で通う内気な吉澤君と、2年前からほぼ毎日来てる賑やかな田辺老夫婦。今回の原因としてピタリとハマるピースは吉澤君。
俺の推理はこうだ。
吉澤君の初来店は5年前。苦学生だった彼の月に一度の唯一の贅沢・楽しみはバイト代の支給される毎月10日に大盛りで安くて美味いと評判のこの店のチャーシュー麺を食べる事だった。
常連客の多い店の敷居は高い。内気な彼がいつも座るのは入口から1番近いテーブル席。縦長のこの店では一番隅の席。
俺はそこから死角になる壁を見て確信した。やはり売上が多い原因は吉澤君だ!
僅かな死角から生まれたそれは来々軒の大将と客の相思相愛で育まれた。
ミステリー・推理
公開:20/02/02 21:21
更新:20/05/23 10:20
更新:20/05/23 10:20
立中森一(たてなかしんいち)
推理物シリーズ
創作活動はこちらのショートショートガーデンが初めてです。令和元年12月31日から投稿開始しております。
勉強になりますので、どのようなことでもお気軽にコメントいただけると嬉しいです。厳しいご意見もお待ちしております。
どうかよろしくお願いいたします。
ログインするとコメントを投稿できます