免罪符

3
3

僕はいつだって免罪符を探していた
親友だった君を罵倒していい免罪符
親友だった君を無視していい免罪符
そんな免罪符を毎日探していた
君は空気が読めないから
クラスの人たちもやっている
そんな理由をつけて僕の行動が正しいと信じたい
親友にも期間があって終わりは唐突にやってくる
それは卒業だったり引越し、周りの人間の雰囲気そんな曖昧な理由ですら
親友という期間にエンドロールを流し始める
終わってみれば一瞬で余韻すらも数日で消える
言葉も
優しさも
信頼も
思い出も
きっと君とはそこまでの関係だったのだと思う
周りの目を気にしずに生きていける人間だったら
僕がこんなに臆病者じゃなければ
だから君は何も悪くない
いつだって僕が悪い
それは自分が一番よくわかってる
だから君は間違っていない
今君が僕に罵声を浴びせ
無視しようと間違えじゃない
君の免罪符は僕が発行するから

どうか僕を許さないで
青春
公開:20/02/04 00:33

youyou

言葉を紡ぎ
人の心を動かせる
作家に憧れています

私の言葉で誰かの世界に少しでも色を塗れたなら

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容