節分草

節分草という花がある。
こいつは節分時期の２月から春先の４月までが見ごろの花だ。
小さく可憐な花は人気が高く、乱獲の対象となった。今では希少植物として値段が高騰している。
野山に咲く、タダ同然の花がこんな事になるなんて皮肉なものだ。
それ故にかな？こいつの花言葉は「デリケート」「純粋」のほかに「人間嫌い」ってのもある。面白いだろう？
乱獲した奴が増やそうと躍起になればなるほど枯れた天邪鬼な植物だ。
そんな植物を上手に育てている奴を俺は知っている。
そいつは誰かって？
泣いた赤鬼で有名な青鬼さんだよ。
あの鬼は「鬼は外、福は内」と叫ばれ、追い払われた鬼をかくまってはこの花で癒しているんだ。