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「いや~、最初はビビった。見知らぬ兄ちゃんが、鼻ふんふんしながら追っ掛けて来るから。変態か異常者だと思って」
ぐさっ!そこは、そこはもう……
「途中ダッシュでまいたのに、店まで辿り着きやがった。こりゃ警察待ってるより、ヒョロそうだし直接対決だって」
香月さん、頼む勘弁して……!
「そしたら『バイト志望』とかデマこきやがるから、荷物持ちに丁度良い、しごいたら逃げるだろって、ビシバシ鞭打っても尻尾振って付いて来るし、だったらこいつの鼻、仕事と研究に利用しようって。で、今に至る」
「香月さんにとって、俺って何なんすか……?」
「実験材料。兼、介助犬?」
最低だ。最低だこの女!
「あと大いに残念だけど、オレを嗅ぎ分ける唯一だから。貴重は貴重」
駄目だやっぱ好き!!
――と、浸ってたいけど、一部引っ掛かる。
「唯一ってどういう事?」
「オレの匂い、他の人間は感じてねぇから」
「…………はぁぁ!!?」
ぐさっ!そこは、そこはもう……
「途中ダッシュでまいたのに、店まで辿り着きやがった。こりゃ警察待ってるより、ヒョロそうだし直接対決だって」
香月さん、頼む勘弁して……!
「そしたら『バイト志望』とかデマこきやがるから、荷物持ちに丁度良い、しごいたら逃げるだろって、ビシバシ鞭打っても尻尾振って付いて来るし、だったらこいつの鼻、仕事と研究に利用しようって。で、今に至る」
「香月さんにとって、俺って何なんすか……?」
「実験材料。兼、介助犬?」
最低だ。最低だこの女!
「あと大いに残念だけど、オレを嗅ぎ分ける唯一だから。貴重は貴重」
駄目だやっぱ好き!!
――と、浸ってたいけど、一部引っ掛かる。
「唯一ってどういう事?」
「オレの匂い、他の人間は感じてねぇから」
「…………はぁぁ!!?」
ファンタジー
公開:20/02/01 19:22
更新:20/02/02 00:50
更新:20/02/02 00:50
レシピ:手順書
香月視点の『初聞』から今まで
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
https://amzn.to/32W8iRO
ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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