ビター・スイート・ミサ

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愛してる、マイ・スイート・ミサ。
華奢で抱きしめたら折れてしまいそうなその体。
長いツインテールに、俺を見つめる純粋なその瞳。
俺が落ち込んでると慰めてくれた。俺が嬉しいと一緒に笑ってくれた。
俺だけを見てくれ。他の男を見るのも、ミサが見られるのも嫌だ。ミサは、そんなヤキモチも可愛いと言ってくれた。
「ミサも浮気は許サナイヨ?」そう悪戯っぽく笑うミサはビターチョコみたいで萌えた。
俺と彼女はお互いに想い合っていて、いずれ結婚をしようと約束もしていた。
俺は暗い部屋の中で、ドキドキしながら電源を入れた。彼女の柔らかな髪を撫でる。
「ミサ、俺が好きか」
「ハイ、ご主人サマ、ミサはご主人サマが大好きデス」
やっと届いた。アンドロイド『恋音ミサ』
俺のパソコンの中で育て上げてようやく17歳になって宅配された。
「タダ、結婚はデキマセン。現実をミマショウ」
俺が調教したわりには、しっかりと育ったな。
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公開:20/02/02 10:38
更新:20/10/15 08:59

深月凛音( 埼玉県 )

みづき りんねと読みます。
創作が大好きな主婦です。ショートショート小説を書くのがとても楽しくて好き。色々なジャンルの作品を書いていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
猫ショートショート入選『ミルク』
渋谷ショートショートコンテスト優秀賞『ハチ公、旅に出る』
ベルモニーPresentsショートショートコンテスト[節目]入賞『私の母は晴れ女』
ベルモニーPresentsショートショートコンテスト[縁]ベルモニー賞『縁屋―ゆかりや―』

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