ドリアード(17)_完

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「F-ZONE」に入ったゆうと育美は
自分たちで地球を再建させようとする。
数カ月後、育美は膨らんだお腹を幸せそうにさすっていた。

夏菜子の意識と育美の意識はそれぞれローテーションを組んでひとつの母体を気遣いながらいろいろな雑務を行っている。

ゆうは人類の技術を次々と吸収し、ロボットによる調査・救助隊を各地に派遣した。
幸せな日々が続いた。毎日が充実していた。


だがゆうには気がかりがあった。最近妻の調子が悪いのだ。
「ちょっとね。夢見が悪くて体が重いの。あちこち痛いし」
「お腹もだいぶ大きくなったからな。無理するなよ」

だが、ゆうたちは知らない。
育美の体内で彼女を蝕む存在に。
「アナタタチ、イイワネ。ワタシダッテシアワセニナリタカッタ」
本来ならば消え去り残骸となっていたはずのそれ、かって美奈と言われていたものはありえない確率で消滅を免れ、育美の体を乗っ取るべく暗躍を始めた。
SF
公開:20/01/30 00:14

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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