ドリアード(14)

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目覚めた私が最初に見たのはゆうが化け物を倒し、自らも倒れる場面だった。


私は一つの『育美』の体に『育美』と『夏菜子』の二つの思考をもつ存在になった。

夏菜子には私とひとつになれば兄に愛されると思いもあったのだろうが
まさかこうなるとは。
ドリアード計画の成功体である私は、人間でありながら数百年から
数千年もの時を生きることができ、条件次第では食料も必要としない。

ちなみに成功体にはひとつの大きな特性がある。
男性をも「自分たちの仲間」にできるのだ。

倒れているゆうの口を開けて、種を口移しで飲み込ませる。
これでゆうも仲間。どちらかが死ぬまで生き続け、どちらかが死んだら死ぬ。

「愛してるよ。ゆう」
私は微笑んだ。
SF
公開:20/01/30 00:07

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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