秒殺の伊右衛門 弐の段

6
4

 伊右衛門は夜も明けぬうちから電子瓦版さえづりにて裏垢女人の己の痴態を描いた春画を蒐めた。


 伊右衛門は裏垢女人に己の怒張した陰茎を描いた春画を飛脚に届けさせた。無論、御麩把蠱の為である。


 伊右衛門は裏垢女人とまぐわった。なかなかどうして、助平な女人である。伊右衛門はその技巧に堪らず、秒で精を放った。


「え、もう!?」
「すまぬ、お主が名器ゆえ」


 後日、伊右衛門のもとへ来客があった。


「伊右衛門殿、なかなかにいい代物が手に入ったんでげすよ」
「ほう、富山の薬売りか。南蛮渡来の媚薬でもあるのかね」
「これでげす」
「赤い地に銀の縞模様の筒とな。いったいこれは何なんだい?」
「へえ。これに一物を差し込むとどうだい、女人いらずに。典雅なるものでげす」
「て、てんが!?」
その他
公開:20/01/30 19:57

千億アルマ( Tokyo, Japan )

Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容