レバノンの夜
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ゴーンは楽器ケースにはいり国外逃亡に成功した。ここまでは序盤である。そう、ゴーンの体は既に楽器となっていたのだ。優しく爪弾かれると声をあげるゴーン。夜な夜なそのあられもない演奏会は繰り広げられた。レバノンの夜は熱いーーーーー
「ゴーン……」
男がゴーンにふれる。
「だめっ…… いまだけはカルロスって呼んで…… あっ、ああ……」
「いい音色だよ……」
男はバッグから日産車の模型(1/8スケール)を取り出した。
「あっ!? それは何を!? やめて、そんなのはいらない」
「……俺の親父はな、日産にいたんだよ。そう、あんたが解雇した。コスト削減のためにな。あのときから俺の家は狂いだしたんだ。ーーーずっと復讐のときを待っていた」
「やっ、やめて!! あ、ああーーーーーー!!!」
その後、ゴーンはどうなったか誰も知る由もない。そしてこれはフィクションである。
「ゴーン……」
男がゴーンにふれる。
「だめっ…… いまだけはカルロスって呼んで…… あっ、ああ……」
「いい音色だよ……」
男はバッグから日産車の模型(1/8スケール)を取り出した。
「あっ!? それは何を!? やめて、そんなのはいらない」
「……俺の親父はな、日産にいたんだよ。そう、あんたが解雇した。コスト削減のためにな。あのときから俺の家は狂いだしたんだ。ーーーずっと復讐のときを待っていた」
「やっ、やめて!! あ、ああーーーーーー!!!」
その後、ゴーンはどうなったか誰も知る由もない。そしてこれはフィクションである。
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公開:20/01/28 22:46
Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid
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