いやし
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「起きたくない。まだ寝ていたい。」
目を閉じたまま毛布の中でそう思っていた。
ふと、目の上にぷわぷわのものが覆いかぶさってきた。やわらかくてあたたかい。
「ああ、もうちょっとこのまま寝てたいな。そうだ、そうしよう。寝てていいじゃん。」
しあわせなあたたかさとやわらかさとふわふわ感にひたって、わたしはとても癒やされる気分。
その時、突然目覚ましの音が響き渡った。
「ああ、夢だったのか。」
10年前に虹の橋を渡ったあいつが、最近疲れているわたしに、ほんのわずかの癒やしを与えに来てくれたんだろうな。
目尻についた毛を取りながらそう思った。
目を閉じたまま毛布の中でそう思っていた。
ふと、目の上にぷわぷわのものが覆いかぶさってきた。やわらかくてあたたかい。
「ああ、もうちょっとこのまま寝てたいな。そうだ、そうしよう。寝てていいじゃん。」
しあわせなあたたかさとやわらかさとふわふわ感にひたって、わたしはとても癒やされる気分。
その時、突然目覚ましの音が響き渡った。
「ああ、夢だったのか。」
10年前に虹の橋を渡ったあいつが、最近疲れているわたしに、ほんのわずかの癒やしを与えに来てくれたんだろうな。
目尻についた毛を取りながらそう思った。
ファンタジー
公開:20/01/29 06:00
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武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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